文部科学大臣メッセージ
「世界自閉症啓発デー」に当たっての文部科学大臣メッセージ
4月2日は、国連で定められた「世界自閉症啓発デー」です。また、我が国では、4月2日から8日までの1週間を「発達障害啓発週間」とし、自閉症をはじめ、発達障害についての正しい理解が進むよう啓発活動に取り組んでおります。
文部科学省では、発達障害をはじめ、様々な課題を抱えている子供たちを誰一人取り残さず、可能性を最大限に引き出す学校教育の実現を目指すとともに、障害のある方が一生を通じて自らの可能性を追求し、その個性や能力を生かして活躍できるよう、学校教育、生涯学習、文化芸術、スポーツ等の各分野において、省内はもちろんのこと、厚生労働省等関係省庁とも連携し、横断的・総合的に関連施策を推進しております。
また、この度、10年ぶりに「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」を実施しているところであり、その結果も踏まえながら、自閉症の子供たちに更なる学びを充実させるとともに、それ以外の子供たちに対しても、自閉症について理解を深めていくことができるよう取組を進めてまいります。
結びに、この「世界自閉症啓発デー」や「発達障害啓発週間」が、全ての教育関係者等にとって、発達障害等についての理解を深め、本人や保護者の方々の気持ちに寄り添った支援について真摯に考え、実践する契機となり、障害の有無に関わらず誰もがその能力を発揮し、共生社会の一員として共に認め合い、支え合い、誇りを持って生きられる社会の実現につながっていくことを強く期待いたしまして、私からのメッセージといたします。
令和4年4月2日
文部科学大臣 末松 信介