世界自閉症啓発デー 

国連決議文 (2007.12.18)

総会により採択された決議
[第3委員会の報告(A/62/435)に基づく]
62/139. 世界自閉症啓発デー

国連総会は、

2005年世界サミット最終文書 および国連ミレニアム宣言 、ならびに、経済、社会および関連
分野に関する主要な国連会議およびサミットの成果を想起し、

また、「児童の権利に関する条約 」、ならびに、障害を持つ子どもが、他の子どもと平等な人権
と基本的自由の全面的享受はもとより、尊厳を確保し、自立を促進し、かつ、そのコミュニティ
への積極的な参加を容易にする条件の中で、完全かつ人間らしい生活を享受すべきことを謳っ
た「障害者の権利に関する条約 」も想起し、

すべての障害者のあらゆる人権および基本的自由の全面的実現を確保、促進することは、国
際的に合意された開発目標の達成に欠かせないことを確認し、

生後3年間のうちに発現する自閉症は、脳の機能に影響を及ぼす神経障害に起因し、一生続く
発達障害であり、その影響は主として、性別、人種または社会経済的地位を問わず、多くの国
々の子どもに及び、また、その特徴は社会的相互作用における機能的障害、口頭その他のコ
ミュニケーション上の問題、ならびに、限定された反復的な行動、関心および活動にあること を
意識し、

世界のあらゆる地域で子どもの自閉症が広がり、高い罹患率に達していること、ならびに、その
結果として、各国政府、非政府組織(NGO)および民間セクターが実施する長期的な保健医療、
教育、訓練および介入プログラムを発展させるという課題があること、また、子どもやその家族、
コミュニティ、社会に深刻な影響が及んでいることを深く憂慮し、

個人の成長と発達には、早期の診断、ならびに、適切な研究および介入が不可欠であることを
想起し、

1. 4月2日を「世界自閉症啓発デー」に指定し、これを2008年から毎年、記念することを決定する。

2. すべての加盟国、国連システムの関係機関その他の国際機関、ならびに、NGOおよび民間
セクターを含む市民社会に対し、自閉症に対する世論の認識を高めるため、「世界自閉症啓発
デー」を記念するよう働きかける。

3. 加盟国に対し、家庭レベルを含む社会全体で、自閉症の子どもに対する認識の向上を図る
措置を講じるよう促す。

4. 事務総長に対し、本決議について、すべての加盟国および国連機関の注意を喚起するよう
要請する。

第76回本会議
2007年12月18日
※原文は[こちら]をクリックして下さい。

国連事務総長メッセージ (2010.04.02)

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ

 第2回世界自閉症デー閣僚級会合及び市民社会シンポジウムの開催に際し、謹んで祝辞
を申し上げます。自閉症及び各種発達障害に関する啓発活動に尽力されている主催者及び
協賛者に敬意を表すると共に、本分野における日本政府のリーダーシップに感謝します。

 2007年、国連総会は、自閉症に対する幅広い理解を醸成し、国連障害者権利条約の普遍
的な遵守の促進を目的として、4月2日を世界自閉症啓発デーと定めました。

 自閉症は、様々な兆候が現れる障害であり、複合的であり必ずしも適切な理解が得られて
おりません。児童を含む自閉症を持つ人々 -そして障害を持つ人々一般に- は重複する
重荷を抱えています。障害に関する日常的な困難に加え、社会の否定的な態度や、ニーズに
対する不十分な支援、またある時は、あからさまな差別にも対処しなければなりません。

 国連障害者権利条約は2008年5月に発効しましたが、こうした状況に対応するための強力
なツールです。これは、障害者によるあらゆる人権と基本的自由の平等な享受を促進すること
を目的としています。本条約には、本日までに144カ国が署名し、83カ国が締結しています。

 世界自閉症啓発デーを記念し、自閉症の人々とその家族及び支援者とともに、より幅広い
認識と理解をめざして声を上げましょう。調査研究と啓発活動を合わせることにより、自閉症を
含む障害者に、彼らの権利である保護と支援の提供が可能となります。本日、障害者の全員
参加と真の意味での尊厳を包容する社会をつくるために、今一度尽力しようではありませんか。

 会議のご成功をお祈りしております。

厚生労働大臣メッセージ (2010.04.02)

長妻 昭 厚生労働大臣メッセージ

「第3回世界自閉症啓発デー(4月2日)に寄せて」

 本日4月2日は第3回世界自閉症啓発デーです。また、本日から8日までは発達障害啓発週間
です。今日の日を我が国も世界各国とともに祝い、自閉症をはじめとする発達障害の正しい理解を
更に広げていくきっかけとしたいと考えています。

 本日のシンポジウムのテーマは「私たちの育ちを信じて!愛して!」です。厚生労働省としても、
当事者の方の声をしっかりと聞きながら、発達障害の方々がそれぞれの力を発揮できるよう、皆さん
とともに取り組んで参ります。国民の皆様のご理解とご協力をお願いします。

文部科学大臣メッセージ (2010.04.02)


川端 達夫
 文部科学大臣メッセージ

 平成22年「世界自閉症啓発デー」を迎えるに当たり、メッセージをお送りします。

 国連において制定された世界自閉症啓発デーも第3回目を迎え、本年も自閉症をはじめ発達障害
についての正しい理解の啓発に、国民の皆様と共に取り組むことができますことを喜ばしく思います。

 幼稚園、小・中学校、さらに高等学校等では、自閉症をはじめ発達障害のある子どもたちが在籍し
ております。
文部科学省としても、このような発達障害のある子どもたち一人一人の教育的ニーズを把握し、適切
な教育支援を行うことができるよう、教育、福祉、医療、労働等の関係機関が連携した特別支援教育
の体制整備を進めているところです。

 この「世界自閉症啓発デー」を契機に、すべての教育関係者が、保護者の方々と十分な信頼関係の
下に、自閉症をはじめ発達障害のある子どもたちが自分の持つ能力を存分に発揮できるよう、一人一
人の子どもたちを慈しみ育てる視点を再確認し、実践につなげていただきたいと強く願います。

 文部科学省としても国民の皆様と共に、すべての子どもたちが生き生きと充実した学校生活を送る
ことができるよう、より一層の努力をしてまいります。

内閣府特命担当大臣メッセージ (2010.04.02)


福島 みずほ
 内閣府特命担当大臣メッセージ

 本日、4月2日は、国連が制定した「世界自閉症啓発デー」です。
 世界の皆さんとともに、この日を迎えることができ、大変喜ばしく思います。

 この「世界自閉症啓発デー」及び8日までの「発達障害啓発週間」の期間中は、各地で様々な
啓発活動が行われる予定であり、障害の特性や、障害のある方に対する必要な配慮等について、
国民の理解が一層促進されることが期待される、大変意義深い期間であると思います。

 政府は、障害の有無にかかわらず、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生社会」の
実現を目指して、国民の理解を促進させるための普及・啓発を始め、様々な施策を推進しています。
 加えて、内閣総理大臣を本部長とする「障がい者制度改革推進本部」において、障害者権利条約
の締結に必要な国内法の整備を始めとする障害者に係る制度の集中的な改革を行うため、積極的
な議論も進めているところです。

 本日の「世界自閉症啓発デー」を契機に、政府としても、国民の理解の一層の促進を図るとともに、
引き続き、福祉、医療、教育、就労など、様々な分野で総合的な施策の展開を図ってまいります。